Graff's Diary

ただ「話したい」という原点に戻る

今年に入って見た映画(1)

1月に大学時代の友達に「映画見てる?」と聞かれて、自分なりに理由はあるにせよ、やっぱり見てないことに恥ずかしさを感じた私は、それ以降、NHK BSの映画プログラムをチェックし、気になるやつは片っ端から録画、休日を使ってこれを見倒している。この5か月でなんと23本。全く見てなかったから、自分的にはこれはすごい数字。

昔は「映画館で見ないと1本と数えない」とかこだわりがあったけれど、今はそんなのどうでもいいし、見たい役者や監督もない(最近の映画事情に全くうとい)ので、新しいのや古いのがごちゃ混ぜでくるBSプレミアムは、今の私にはちょうどいい。

ところが、見た映画のタイトルは書きためていってるけど、内容をすぐに忘れる。何を感じたかは言わずもがな。やっぱり映画も見るだけじゃ意味がない。少しは咀嚼して消化する必要があるなあと。そこで、簡単に感想を書いていこうと思う。1行でも2行でも。これで消化と言えるかどうかはわからないけど。

これも義務化するとしんどいので、できるだけ、というスタンスで。

 

ソーシャル・ネットワーク

初見。作った人たちがどんななんかなんて関係ないっちゃ関係ないけど、私は「Facebook、やってなくてよかった」って思った。 

ソーシャル・ネットワーク [DVD]

ソーシャル・ネットワーク [DVD]

 

 

  『クヒオ大佐

初見。詐欺師ってほんと何考えてるんやろ。すごい興味深い。もう少し掘り下げてほしいなあと思った。  

 

『帰郷』

初見。前から見たかった作品をやっと見たのに、もう内容がぼんやりしている。「ジェーン・フォンダの映画やなあ」と思った。 

 

『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』

初見。好印象を持ったけど、もう薄れてる。柴咲コウがよかった。 

  

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』

3回目。なんか笑えんのよね。重いテーマを皮肉ってるわけだからってわけじゃなく、笑いの要素が少ないし、ピーター・セラーズの役がはじけてないんやもの。私は『未知への飛行』の方が好きやな。 

博士の異常な愛情(1枚組) [DVD]

博士の異常な愛情(1枚組) [DVD]

 

 

ザ・シークレット・サービス

3回目。エンターテインメントとしてよくできているので好きな映画。マルコヴィッチがきもくていい。 

 

新幹線大爆破

初見。旅行のバスでよく流されてたイメージがあるけど、頭からちゃんと見たのは初めて。新幹線の制御室なんかで時代を感じるわけだが、そういった時代に作られた作品としては(そりゃ細かいツッコミどころはたくさんあるけれど)エンターテインメントとしてすごくレベルが高いと思う。 

新幹線大爆破 [DVD]

新幹線大爆破 [DVD]

 

 

アパートの鍵貸します

2回目。1回目のときは、ジャック・レモンの役に相当感激したが、年をとったのか、2回目はそうでもなかった。 

 

『アルゴ』

初見。この映画の存在も、アメリカとイランの不仲の原因も知らなかったので、私にとっては見たことの価値は高い。サスペンスとしても面白かったけれど、実話なんで面白くしすぎるのもどうかと思う。特にラストの空港のシーンはやりすぎでは? 

アルゴ [DVD]

アルゴ [DVD]

 

 

ペーパー・ムーン

2回目。大学時代にこの映画を見たわけだけれど、どんな映画だったか全く記憶がない。今回見て、ストーリーだけじゃなく、当時の感想も思い出した。2回目見ても、同じことを思ったからだ。「あのときも確かそう思った」って。「ほのぼのとしたハッピーエンドで終わるけれど、彼らは今後も詐欺を続けていくわけでしょ。なんかそれ、どうなの?」って。 

ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

 

 

『アーティスト』

初見。『雨に歌えば』の背景と似てるよね。犬のかしこさが秀逸だった。 

 

婚前特急

初見。あのぶさいくな俳優、誰なの?って今朝ドラに出てるよね。あれとハッピーエンドかい!軽っと見られた。 

婚前特急【通常版】 [DVD]

婚前特急【通常版】 [DVD]

 

 

法隆寺

f:id:Graff:20160515235919j:plain

嫁さんが行きたいというので法隆寺に行ってきました。

f:id:Graff:20160515235955j:plain

いつも歩いている距離より断然短いのに、なぜかへとへとになりました。靴のせい?

今日は大阪市内を歩きました。河川敷では野球やらジョギングやら、午前中からスポーツを楽しんでる人がたくさんいて「ああ、なんかいいなあ」って。朝から汗流している人たち見るだけで爽快になる。自分もやりたいなあなどと思うけれど、たぶんやりだしたらすぐ心臓バクバクいって、すぐやになるんやろなあ。。

初夏の嵐山

f:id:Graff:20160506212712j:plain

連休中に嵐山に行ってきました。初めて亀山公園に上りました。これまでは天竜寺前から嵯峨野の竹林、というコースばかりとってきたため、亀山公園の存在を知りませんでしたが、こっちの方が絶対いいなあ。

ちなみに竹林もあんなに人が多い嵯峨野よりも向日市の竹林の方が絶対いいと思うなあ。駅からあそこまで行くの大変やけど。

今年に入って読んだ本

ここに書くようになってからは、自分に義務は課してないけれど、読んだ本や見た映画の感想はなるべく書くようにしたいと思っています。

今日は、今年に入って読んだ本の感想を一気にアップします。

 

『低地』

アメリカに移住したインテリインド人という設定はこの人の定番だが、今回はカルチャーギャップには重きをおいておらず、血縁とか夫婦とか、国という概念にとらわれない普遍的な人間の関係性に、よりスポットを絞り込んだ作品。愛し合った夫婦、利害で結びついた夫婦、血のつながった母娘、血のつながっていない父娘。思い返せば彼女の作品はずっとそうだったけど、「結局人間はひとりなんだ」ということを強く意識させられる。  

低地 (Shinchosha CREST BOOKS)

低地 (Shinchosha CREST BOOKS)

 

 

 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

これまたいつものことですが、孤独を強く感じる作品。心がつながっている二人を描いても、孤独の暗闇がいつもつきまとう村上作品。彼の作りだす世界や独特の表現は唯一無二だけど、どうしてこんなにも孤独感の強い作品に皆、そして私自身も、惹かれるのかよくわからない。妄想時間における今後のテーマだ。 

 

『64(ロクヨン)』
話は退屈せずに読めたけれど、「何を必死になってんの?」という冷めた感じで読んでいた。主人公がその熱い思いで守ろうとしたり、怒りを感じたりする対象、警察組織って一体なんなん。小説が描いている時間の中で、主人公はほとんど寝てないよね。そこまでする必要あるの?犯人を上げるため、娘を探し出すため、ならわかるけど。彼の熱意の矛先は、この小説の中ではそこじゃないよね。なんか理解できん。  

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

 

 

64(ロクヨン) 下 (文春文庫)

64(ロクヨン) 下 (文春文庫)

 

 

『新釈 走れメロス
最近よく読む森見登美彦。最初はあんまり好きでなかったのに、京都によく行くようになって、親近感を覚えているのだろうか。でも、このばかばかしさが、難しめの本を読む間の息抜きにちょうどいいって感じるようになってきた。小説でこういうコメディって実は難しいと思うんよね。その辺もちょっと見直してきた。 

 

『ハーモニー』
斜め読みした。だって言葉がわからんのやもん。あのタグはなんなん。核戦争(戦争とは違うか)後の世界観としては面白いと思うところもあるけれど、どうしてああいう難しい表現を使わなければならないのだろう。それだけでゲームの世界にいっちゃってリアリティや一般性を欠いてしまうように思う。アーサー・C・クラークが『2001年宇宙の旅』で、誰も覗いたことのない宇宙の果てをシンプルな言葉で表現したように、この世界観だってシンプルに描けばもっとすごみが出たのではないかと思うのだ。 

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

 

 

『ミュージック・ブレス・ユー!!』
津村記久子は、私の好きな作家第一位くらいまで上り詰めてきているけれども、何で好きなのかこれまで整理できずにいた。で、この作品の解説で「何も持たない人たちが主人公」という記述があった。「持たない」ということに具体的な説明はなかったが、権力や金や美貌や特別な能力などという意味であろう。いわゆる人が社会で生きていく中で武器となりうるもの。それを彼らは持っていない。なるほど。でも、私が津村作品に惹かれているのは、逆に彼らが共通して持っているものの中にあるように思う。それではっとした。それは、まっとうな道徳観であり、正義である。それはこの作品の中でも何度となく出てくる。文化祭での男子閉じ込め事件や、たばこポイ捨てお姉さんのバッグに、投げ捨てられた火のついたたばこを拾ってしれっと入れるなんて行為。学校では主流でない彼女たちのささやかな抵抗は、みな「そんなんおかしいやろ」という正しい感性に基づいている。考えてみれば『君は永遠に…』も『アレグリア…』も『エブリシング…』もみなそうだ。昔は、大上段で正義を構え社会悪や権力と戦う主人公たちを描いた映画が好きだったけれど、なんの力も持たない人たちのささやかな正義の行動に心動かされるというのは、年をとったということなのだろうか。 

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

 

 

『暴走』
安定のディック・フランシス。派手さはないけど、きっちりしているところが好き。ミステリーやサスペンスはそこが大事。この作家を知った偶然を喜んでいる。 

暴走

暴走

 

 

 

 

花見ウォーキング

f:id:Graff:20160409234034j:plain

3/26と4/2、2週にわたって京都の東山をウォーキングしました。もちろん桜ウォッチングを兼ねて。3/26はまだ一部しか咲いてなくて、翌週リベンジした形。4/2は、どこも満開でした。天気がちょっとぱっとしなかったけど。

コースはほぼ同じ。哲学の道から南禅寺インクライン円山公園(4/2のみ)。ちょっと前に森見登美彦の『新釈 走れメロス』を読んで、これはいかなければと。

小説の舞台になっている哲学の道の桜は確かに圧巻なのですが、それ以上に圧巻なのは、人の多さ。特に外国人。日本人より多いくらい。もともと狭い道。ウォーキングにはならないですよね。ゆるっと散歩に切り替えました。

f:id:Graff:20160409234059j:plain

こちらはインクラインのビフォー・アフターです。

円山公園も人だらけでした。ここで一服。枝垂れ桜もスカッと晴れた空の下だったらよかったのですが。京都に簡単にこれるってのに贅沢ですかね。

豪華ランチ in 京都 2016春

次男の大学合格祝いで京都にて豪華ランチ!

f:id:Graff:20160319093712j:plain

付き出し。たけのこと生ハム。まぐろと菜の花を湯葉で巻いたの。上のはじゃがいものムースととびこ、だったっけ?

f:id:Graff:20160319093918j:plain

前菜。鯛のカルパッチョ。梅ソースと黒豆のパウダーとかって言ってた。

f:id:Graff:20160319094109j:plain

フォアグラソテー、バルサミコソース。後ろのはりんご。

f:id:Graff:20160319094249j:plain

牛蒡のスープをはさんでパスタ。私はキャベツとベーコンのクリームパスタを。

f:id:Graff:20160319094348j:plain

メイン。鴨のロースト。子供たちは豚のロースト。

f:id:Graff:20160319094511j:plain

ドルチェ。抹茶のソースのかけすぎにご注意。抹茶の味しかしなくなる。

初めてのところだったけれど、おいしかったです。値段もこの構成のわりに安い。満足、満足。