Graff's Diary

ただ「話したい」という原点に戻る

『ハケンアニメ!』

オタクの次男に、誕生日プレゼントとして買ってあげた一冊。単に「アニメ好きだから喜ぶだろう」ということではなくて、「好きな分野を扱った作品で仕事というものを知ってほしい」という気持ちを込めて贈った。

とはいえ、贈る前に読んでいたわけではなく、「だいたいそんな作品じゃないか」と思って贈ったわけだけれども、実際読んでみたら本当にそんな作品だった。

アニメ制作に関わるいろんな立場の人間が出てくる。監督、プロデューサー、作画マン、音響マン、声優、脚本家、グッズ製作会社の人…。”アニメ巡礼”を誘致するために走り回る公務員まで。そういう人たちによってアニメができているというのは彼も知っていたと思うが、実際にどんな感じで仕事をしているのかまではつかめてなかったんじゃないかな。

作品としては、胸を打つようなシーンやセリフがあったわけではないが、登場人物たちがみんな一生懸命仕事をしているという点についてはよかった。好きで熱意があるから、しんどい仕事であっても頑張れるんだってこと。熱さで動いたことのない次男には、苦い感じが残ったのではないだろうか。

読み終わった後で「アニメ業界、どうよ?」って聞いてみたら、「うーん、しんどそう」だって。仕事は、なんだってしんどいんだよ!それがなんとなくでもわかれば、しめしめだ。

 

ハケンアニメ!

ハケンアニメ!