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Graff's Diary

ただ「話したい」という原点に戻る

『恋文の技術』

最近、目のせいもあって、読書のペースが格段に落ちている。今年最初に読んだ島崎藤村『夜明け前』Kindle版。一部、二部それぞれ上下巻なので4冊分)に、内容の重さもあって4か月かかってしまった。その後もペースがあまり上がらない。月1冊のペース。だいたい、夜枕元で読めない。ぼやけて。それですごくイライラすることもある。健康って、やっぱ大事やねえ。

そんな中、最近読んだ本では、森見登美彦の『恋文の技術』が抜群に面白かった。ばかばかしくて。『夜明け前』の反動もあったかなあ。

森見先生おなじみの京都の町を舞台にした妄想炸裂、ドタバタ恋愛小説。全編書簡形式というのがまた面白い。不真面目な主人公だけど、意中の人に対してはいたって真面目。「最高の恋文を書いて、いつか思いを伝える」という一途さに笑えて泣ける。

吉田神社下鴨神社といった、私がウォーキングで回ったスポットが次々と出てくるところも楽しい。ラストは大文字山からラブレターを飛ばす計画を企てるところで終わるのだが、「はて?大文字山って登れるの?」。古都徘徊者なのに全くそういう発想がなかったので、この主人公の計画は目からうろこだった。

早速調べたら、なんと登れるのだ。しかも、文字のところまでなら1時間くらいで行けるらしい。初心者向け登山コース。これはぜひ登ってみなければ。

 

恋文の技術 (ポプラ文庫)

恋文の技術 (ポプラ文庫)