Graff's Diary

ただ「話したい」という原点に戻る

法隆寺

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嫁さんが行きたいというので法隆寺に行ってきました。

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いつも歩いている距離より断然短いのに、なぜかへとへとになりました。靴のせい?

今日は大阪市内を歩きました。河川敷では野球やらジョギングやら、午前中からスポーツを楽しんでる人がたくさんいて「ああ、なんかいいなあ」って。朝から汗流している人たち見るだけで爽快になる。自分もやりたいなあなどと思うけれど、たぶんやりだしたらすぐ心臓バクバクいって、すぐやになるんやろなあ。。

初夏の嵐山

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連休中に嵐山に行ってきました。初めて亀山公園に上りました。これまでは天竜寺前から嵯峨野の竹林、というコースばかりとってきたため、亀山公園の存在を知りませんでしたが、こっちの方が絶対いいなあ。

ちなみに竹林もあんなに人が多い嵯峨野よりも向日市の竹林の方が絶対いいと思うなあ。駅からあそこまで行くの大変やけど。

今年に入って読んだ本

ここに書くようになってからは、自分に義務は課してないけれど、読んだ本や見た映画の感想はなるべく書くようにしたいと思っています。

今日は、今年に入って読んだ本の感想を一気にアップします。

 

『低地』

アメリカに移住したインテリインド人という設定はこの人の定番だが、今回はカルチャーギャップには重きをおいておらず、血縁とか夫婦とか、国という概念にとらわれない普遍的な人間の関係性に、よりスポットを絞り込んだ作品。愛し合った夫婦、利害で結びついた夫婦、血のつながった母娘、血のつながっていない父娘。思い返せば彼女の作品はずっとそうだったけど、「結局人間はひとりなんだ」ということを強く意識させられる。  

低地 (Shinchosha CREST BOOKS)

低地 (Shinchosha CREST BOOKS)

 

 

 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

これまたいつものことですが、孤独を強く感じる作品。心がつながっている二人を描いても、孤独の暗闇がいつもつきまとう村上作品。彼の作りだす世界や独特の表現は唯一無二だけど、どうしてこんなにも孤独感の強い作品に皆、そして私自身も、惹かれるのかよくわからない。妄想時間における今後のテーマだ。 

 

『64(ロクヨン)』
話は退屈せずに読めたけれど、「何を必死になってんの?」という冷めた感じで読んでいた。主人公がその熱い思いで守ろうとしたり、怒りを感じたりする対象、警察組織って一体なんなん。小説が描いている時間の中で、主人公はほとんど寝てないよね。そこまでする必要あるの?犯人を上げるため、娘を探し出すため、ならわかるけど。彼の熱意の矛先は、この小説の中ではそこじゃないよね。なんか理解できん。  

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

 

 

64(ロクヨン) 下 (文春文庫)

64(ロクヨン) 下 (文春文庫)

 

 

『新釈 走れメロス
最近よく読む森見登美彦。最初はあんまり好きでなかったのに、京都によく行くようになって、親近感を覚えているのだろうか。でも、このばかばかしさが、難しめの本を読む間の息抜きにちょうどいいって感じるようになってきた。小説でこういうコメディって実は難しいと思うんよね。その辺もちょっと見直してきた。 

 

『ハーモニー』
斜め読みした。だって言葉がわからんのやもん。あのタグはなんなん。核戦争(戦争とは違うか)後の世界観としては面白いと思うところもあるけれど、どうしてああいう難しい表現を使わなければならないのだろう。それだけでゲームの世界にいっちゃってリアリティや一般性を欠いてしまうように思う。アーサー・C・クラークが『2001年宇宙の旅』で、誰も覗いたことのない宇宙の果てをシンプルな言葉で表現したように、この世界観だってシンプルに描けばもっとすごみが出たのではないかと思うのだ。 

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

 

 

『ミュージック・ブレス・ユー!!』
津村記久子は、私の好きな作家第一位くらいまで上り詰めてきているけれども、何で好きなのかこれまで整理できずにいた。で、この作品の解説で「何も持たない人たちが主人公」という記述があった。「持たない」ということに具体的な説明はなかったが、権力や金や美貌や特別な能力などという意味であろう。いわゆる人が社会で生きていく中で武器となりうるもの。それを彼らは持っていない。なるほど。でも、私が津村作品に惹かれているのは、逆に彼らが共通して持っているものの中にあるように思う。それではっとした。それは、まっとうな道徳観であり、正義である。それはこの作品の中でも何度となく出てくる。文化祭での男子閉じ込め事件や、たばこポイ捨てお姉さんのバッグに、投げ捨てられた火のついたたばこを拾ってしれっと入れるなんて行為。学校では主流でない彼女たちのささやかな抵抗は、みな「そんなんおかしいやろ」という正しい感性に基づいている。考えてみれば『君は永遠に…』も『アレグリア…』も『エブリシング…』もみなそうだ。昔は、大上段で正義を構え社会悪や権力と戦う主人公たちを描いた映画が好きだったけれど、なんの力も持たない人たちのささやかな正義の行動に心動かされるというのは、年をとったということなのだろうか。 

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

 

 

『暴走』
安定のディック・フランシス。派手さはないけど、きっちりしているところが好き。ミステリーやサスペンスはそこが大事。この作家を知った偶然を喜んでいる。 

暴走

暴走

 

 

 

 

花見ウォーキング

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3/26と4/2、2週にわたって京都の東山をウォーキングしました。もちろん桜ウォッチングを兼ねて。3/26はまだ一部しか咲いてなくて、翌週リベンジした形。4/2は、どこも満開でした。天気がちょっとぱっとしなかったけど。

コースはほぼ同じ。哲学の道から南禅寺インクライン円山公園(4/2のみ)。ちょっと前に森見登美彦の『新釈 走れメロス』を読んで、これはいかなければと。

小説の舞台になっている哲学の道の桜は確かに圧巻なのですが、それ以上に圧巻なのは、人の多さ。特に外国人。日本人より多いくらい。もともと狭い道。ウォーキングにはならないですよね。ゆるっと散歩に切り替えました。

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こちらはインクラインのビフォー・アフターです。

円山公園も人だらけでした。ここで一服。枝垂れ桜もスカッと晴れた空の下だったらよかったのですが。京都に簡単にこれるってのに贅沢ですかね。

豪華ランチ in 京都 2016春

次男の大学合格祝いで京都にて豪華ランチ!

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付き出し。たけのこと生ハム。まぐろと菜の花を湯葉で巻いたの。上のはじゃがいものムースととびこ、だったっけ?

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前菜。鯛のカルパッチョ。梅ソースと黒豆のパウダーとかって言ってた。

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フォアグラソテー、バルサミコソース。後ろのはりんご。

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牛蒡のスープをはさんでパスタ。私はキャベツとベーコンのクリームパスタを。

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メイン。鴨のロースト。子供たちは豚のロースト。

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ドルチェ。抹茶のソースのかけすぎにご注意。抹茶の味しかしなくなる。

初めてのところだったけれど、おいしかったです。値段もこの構成のわりに安い。満足、満足。

昔の友人たちと会う(2)

1月にK、Sと飲んだときに、Kに
「映画、見てるか?」
と尋ねられた。
「いや、見てない」
と私。
彼らとは映画研究会の仲間。大学生のときは、卒業して映画を見なくなったという先輩を見て悲しくなり「こういう先輩にはなるまい」と思っていた自分。Kも多分そう思っていたろう。
自分が「なるまい」と思っていた大人になっていることは重々承知していたが、それを同級生から指摘されて、ドキッとした。
しかし、Kはそれを非難するでもなく、自分が最近見た映画の感想を語りだした。私は「映画は見てないけど、本は読んでる」と読んだ本のことを語りだすと、Kもそれに乗ってくる。だから落ち込むことも、卑屈になることもなく、自然と今の自分を受け入れられた。
あれ以降、HDDに録り貯めていたBSプレミアムの映画を見まくっている。
昔見た映画、最近の映画、邦画、洋画…。「誰が監督で」とか、「どんな話題作で」とかの情報がない、こだわりがない今の私には、BSプレミアムはちょうどいい。
何となく億劫に思っていた「映画を見る」という行為。結構いけるぞ。Kの一言が背中を押してくれた。
3月に入ってSと再び飲む機会があって、そのときに彼女が話していたのだが、3人で飲んだとき私とKが映画を熱く語りあっているのを見て、とても素敵でうらやましく思えたのだそうだ。娘さんにも語って聞かせたらしい。
Sは、そのときに私が「おすすめ!」って強調した小説『私を離さないで』を大阪から帰る途中で早速買ったらしい。まだ読みかけらしいが。私にはそれがうれしかった。